マイクロドリルの専門メーカー

山本精工のロゴ

弊社は、1955年の創業以来、直径3.0ミリ未満の小径および極小径のマイクロドリルの製造を専門としております。この領域においては、他メーカーの一般的なドリルと比較して、品質・汎用性・仕様柔軟性の高さを特徴としております。

また、工業用と医療用のドリルを販売しており、両分野において豊富な実績を有しております。

山本精工のポジショニング

一般的な小径ドリルの課題点

直径3.0ミリ以上の中径・大径ドリルと比較しても、小径ドリルの製造には高度な技術が必要となります。中径・大径ドリルについては世の中に広く流通している一方、小径ドリルを通常のメーカーへ発注すると下記のような課題が発生することがあります。

  1. 穴あけ加工に十分な精度が得られない
  2. ピンポイントな仕様でのドリルを入手できない
  3. 異なる材質や切削環境に対応できない

山本精工の強み

高精度を担保する技術
  1. S型スパイラル研削
    ドリルの先端部分は最高水準のスパイラル形状としてあります。これにより、従来の二段平面研削に比べて高い直進性が保たれるため、穴あけの位置精度・直径精度が非常に高くなります。高速回転時の摩擦抵抗が抑えられるため高い作業効率が実現し、さらに従来のドリルと比較して寿命が50%程度長くなっております。
  2. シャンク径の太いルーマ型
    弊社のマイクロドリルは、直径とシャンク径の異なるルーマ型でご提供しております。細いドリルであってもチャックからのホールド力が高くなるため、精度と効率性が飛躍的に向上します。

      S型スパイラル研削

上記の技術により、穴あけの精度、時間効率、ドリル寿命のいずれにおいても、通常のドリルよりも高いパフォーマンスを実現しております。

仕様の柔軟性

業界規格で定義されたドリル直径が0.1ミリとびであるのに対し、弊社は直径3ミリ以下の領域において0.01ミリとびで対応しております。0.01ミリ単位であっても標準規格品を揃えており、安価にご注文いただけます。そのため、微細加工を必要する精密機器であっても、厳格な設計に完璧に適合するドリルをお求めいただけます。業界他社では仕様に合うマイクロドリルが見つからずやむなく製品の設計変更をしなければならないというようなケースがある場合、弊社にお任せください。小径ドリルの形状と寸法に対する柔軟性は、山本精工の圧倒的な強みです。

さまざまな材質や切削環境への適応性
  1. 材質に応じた最適な製品
    硬度の高いステンレス鋼やチタン合金等に適した超硬ドリル、また低価格に抑えた強力型ドリルをご用意しております。一方、アルミニウムや真鍮等の柔らかく切り屑の詰まりやすい材質に対しては半月型ドリルをご用意しております。
  2. 深穴加工への対応
    小径で全長100ミリのドリルを製造しているメーカーは多くありません。弊社のロングドリルをご使用いただければ、非常に微細で深い穴あけに対応できます。
  3. コーティング処理
    TiN、TiCN、TiAlNの3種類のコーティングをご注文可能です。適切なコーティングを選択いただくことで、耐摩耗性を向上させるだけでなく、高温下や湿式または乾式での切削環境に適応いたします。

山本精工さんは、非常に繊細な部分の要望を一つ一つ細かく聞いてくれる。さまざまなドリルメーカーの中でも、細物ドリルの加工技術においては一石を投じていると言える。

某医療機器メーカー